殺人の罪などで服役した原口アヤ子さん(98)が、再審=裁判のやり直しを求めている大崎事件です。弁護団は5回目の再審請求を来年1月8日に申し立てると明らかにしました。

(大崎事件弁護団・八尋光秀 団長)「4回も最高裁判所で跳ね返されると、やりきれば奇跡」

1979年、鹿児島県大崎町で男性が遺体で見つかった大崎事件では、殺人罪などで服役した男性の義理の姉・原口アヤ子さんが一貫して無実を訴え、再審=裁判のやり直しを求めています。

原口さんはこの30年間で4度再審請求をして地裁で2回、高裁で1回再審が認められましたが、いずれも検察が不服を申し立て、覆されています。

弁護団はきょう15日、5回目の再審請求を来年1月8日に鹿児島地裁に申し立てると明らかにしました。

今回は、証拠とされてきた関係者の供述に信用性がないことを裏付ける、新たな心理学鑑定などを提出する方針です。

(大崎事件弁護団・鴨志田祐美 弁護士)「医学的な面と供述調書などのおかしさを攻めていく」