ガソリンなどの暫定税率廃止に向け、政府はきょう13日からガソリンと軽油の補助金を1リットルあたり5円引き上げました。県民からは歓迎の声が聞かれる一方、課題も見え始めています。

(記者)「こちらのガソリンスタンド、レギュラーリッター163円だったのですが、158円と表示されています」

ガソリンや軽油にかかる25.1円の暫定税率の廃止に向け、政府の補助金は13日、10円から15円に増額されました。

鹿児島市紫原のガソリンスタンドでは、ひと足はやく12日から、ガソリンと軽油を5円ずつ値下げしました。

(客)「安くなっている。郊外に行って、距離を走るので安いと助かる」

(客)「鹿児島は特に車社会だから、やっぱり助かる」

(ENEOSセルフステーション紫原・堀口真一郎さん)「財布のひもがゆるんだというか、5円というのは皆さんにとって大きい。満タンの方が多い」

ただ、補助金の対象にならない11月12日までの在庫を抱えるスタンドも鹿児島県内にはあり、政府は価格が下がるまでに「数日から1週間ほどかかる場合もある」と予想しています。

こちらは、鹿児島市のお弁当の製造会社です。お昼どきということもあってか、30台もの配達車両がひっきりなしに配達へ向かっていました。

(明和食品・川邊篤史 社長)「食材費はお米に始まり、どの食材もかなり値上げしている。燃料も年々上がっていて、非常に物流が多いので大変ではある」

食材の高騰が続く中、なんとか抑えたい燃料費。今回の補助金の引き上げに会社の社長は…

(明和食品・川邊篤史 社長)「非常に助かる金額。年間でいうと90から100万円、燃料費が下がると思う」

県内では喜びの声が上がる一方で、ガソリンと軽油の暫定税率の廃止で、地方税収は5000億円以上失われるとの計算も。財源の確保をどうするか議論は続いています。