鹿児島県警の巡査部長が無断で他人の後ろ姿や尻付近を撮影したとして、減給処分を受けた問題です。県警は30日、処分を公表しなかった判断は「不適当だったとは考えていない」との見解を示しました。

(岩瀬本部長)「非常に深刻に受け止めている。県民のみなさまにも大変申し訳ないという気持ちでいる」
この問題は、県警の巡査部長が県内で今年、正当な理由がないにも関わらず、スマートフォンを使って服を着た他人の後ろ姿や尻付近を無断で撮影したものです。
県警は今年8月、巡査部長を1か月の減給処分としましたが、警察庁が示す指針では、「私的な行為は停職以上の処分を発表する」と定められているなどとして、公表はしていませんでした。
しかし、塩田知事が今月、「今回の対応は検証が必要」などと述べるなど、県警の対応に疑問の声も上がっていました。
県警は30日の会見で、非公表の判断について「不適当だったとまでは考えていない」とし、独自の公表基準を設けることにも否定的な考えを示しました。
(岩瀬本部長)「どこかで原則、線を引く必要はある。それが警察庁が示す指針だと理解。今回みなさまから批判を受けている点は、十分踏まえて個別の判断の参考にしたいと思う」
また県警は、相次ぐ不祥事を受けて去年8月に策定した再発防止策について、見直し項目などを年内に公表するとしています。
 
           
   
  






