お年寄りや障害のある人が安心して旅客船に乗れるように、バリアフリーについて学ぶ講習会が29日、鹿児島新港でありました。

(記者)「フェリーの乗組員などが高齢者を疑似体験できる器具をつけてバリアフリーについて学んでいます」

鹿児島新港の「奄美・沖縄フェリーターミナル」で行われた講習会は、九州運輸局などが毎年開いているもので、旅客船の乗組員らおよそ30人が参加しました。

参加者は、関節が曲がりにくくなったり腰が曲がったりする装具をつけて、実際に船内を歩く体験をし、お年寄りの気持ちや介助の仕方などを学びました。

(参加者)「歩きづらい。かなり」

(参加者)「上がったり下りたりが大変な人の気持ちがわかった」

(参加者)「(不自由な人に)ちゃんと寄り添わないといけないと、とても感じた」

(九州運輸局共生社会推進課・田中昭夫 課長)「体験することによって高齢者や障害者が困っていることが身をもってわかったと思う。自分で何ができるかを意識して行動してほしい」

参加者はこのほか、車いすの押し方や、移動の際の声のかけ方なども学んでいました。