8月の豪雨や台風でも県内で大量に出た「災害ごみ」の迅速な処理をめざして、国と県、市町村の担当者らが初めて図上訓練を行いました。与えられたトラブルや課題に連携しながら取り組みました。

29日に初めて行われた図上訓練には、環境省や県、市町村の廃棄物担当の職員らが参加しました。

水害などの災害時には大量の廃棄物が発生しやすく、迅速な処理が課題になります。今年8月の豪雨や台風でも大量の災害ごみが出ました。

訓練では、県内全域で河川の氾濫や土砂崩れなどが発生した想定で行われ、焼却施設の被害状況の確認や仮置き場開設の手順などを確認しました。

(市職員役)「(ごみの)仮置き場ではないところに、勝手に仮置き場を作っている」

(市職員役)「収集運搬業者に回収してもらうか」
(市職員役)「勝手に置かないよう指導しないと」

住民らが廃棄物を勝手に集めて置いていたとのトラブルの想定には、まず業界団体に収集できる業者がいないか確認していました。

(県廃棄物・リサイクル対策課 鳥原誠 参事)「最近災害が多くて、それに伴って災害廃棄物も多量に発生する状況がある。(関係機関が連携する)事業は継続的にしていきたい」

来月には検討会も行われ、課題や疑問を話し合う予定です。