太平洋戦争中に、アメリカ軍によって撃沈された学童疎開船「対馬丸」の海上慰霊祭が来月、悪石島沖で行われます。
学童疎開船「対馬丸」は1944年8月22日、沖縄から長崎へ向かう途中、鹿児島県十島村の悪石島沖でアメリカ軍の攻撃を受け沈没しました。
乗っていた1788人の8割にあたる1484人が死亡し、そのうちの784人が子どもでした。
生存者や遺族らでつくる「対馬丸記念会」は来月11日、現在も対馬丸が海底に沈んでいる悪石島沖の海上で、沖縄の菓子や花をたむける慰霊祭を行います。また、生存者らは、慰霊碑がある悪石島や奄美大島の宇検村の住民と交流する予定です。
生存者の1人で、両親ときょうだい合わせて9人を亡くした対馬丸慰霊会の髙良政勝代表理事は「これが最後の慰霊の旅になるかもしれない。長い間、慰霊碑を作り守ってきたそれぞれの島の住民にお礼の言葉を伝えたい」と話しています。
 
   
   
  






