日本を訪問中のアメリカ・トランプ大統領は28日、北朝鮮による拉致被害者の家族と面会し、「救出に向けて全力を尽くす」と伝えました。鹿児島の拉致被害者家族・市川健一さんも面会し、こう着状態からの進展に期待感をにじませました。
トランプ大統領は28日、東京で高市総理とともに、北朝鮮による拉致被害者の家族と面会しました。2019年以来、3回目で、第2次政権では初めてです。

鹿児島からは、1978年に鹿児島県日置市の吹上浜で拉致された市川修一さんの兄・健一さんが出席しました。
(トランプ大統領)「長い間、みなさんは拉致にあった家族を探し続けてきた。我々は救出に向けて全力を尽くす」
トランプ大統領は、早期解決に全力を尽くす考えを伝えました。
記者団から、北朝鮮の金正恩総書記と協議する可能性があるかと問われると、「いずれ議論するだろう。常に念頭に置いている」などと答えました。
面会の後、市川さんら拉致被害者家族らは記者会見を開き、早期解決を訴えました。

(拉致された市川修一さんの兄・健一さん)「米朝首脳会談の前に家族と総理の会談ができたことは大きな意義がある。米朝首脳会談に拉致問題を提出してくださると思う」
(拉致された横田めぐみさんの母・早紀江さん)「いよいよ究極的に切羽詰まったところまで来ている。トランプ大統領に話してもらい、金正恩総書記が納得して返す気持ちを起こしてくれるよう祈る思い」
こう着状態の拉致問題。カギを握る米朝首脳会談は今後、実現するのか?注目されます。
 
           
   
  






