最も接近した火星 火星探査機からも観測成功

「3I/ATLAS」が太陽系の中で最接近したのは火星です。2025年10月1日から7日にかけて、3,000万キロの距離に最接近しました。

ESAの火星探査機エクソマーズ・トレース・ガス・オービター(TGO)と、マーズ・エクスプレス探査機が、火星軌道から彗星の観測を行い、撮影に成功しました。

画面中央の白い点が火星探査機が捉えた3I/ATLAS ESA
画面右よりの白い点が火星探査機が捉えた3I/ATLAS ESA



TGOは、5秒間の露出で彗星を不鮮明な白い点として捉えました。この観測機器の主任研究者は「これは探査機にとって非常に困難な観測でした。3I/ATLASは、通常の観測する火星よりも約10,000倍から100,000倍も暗いのです」と説明しています。