では本当に、桜島フェリーに「前」「後ろ」はないのでしょうか?

(鹿児島市船舶運航課 福重義隆課長 ※取材時)
「桜島フェリーにも前後、船首・船尾というのがございます」
では、もういちど、桜島フェリーを見てみましょう。

一見して、どちらが前、後ろ、皆さん分かりますか?実はこの画像に答えが写っているんです。その答えとは…
(福重課長 ※当時)「船を外から見ていただくと、錨(イカリ)が付いているのが『前』、錨が付いていないのが『後ろ』というふうになっています」
実際に桜島フェリーを見てみると…

(記者)「ありました、あれですね、イカリ。たしかに片方だけについていて、反対側には付いていません」
船に必ず付いているイカリ。構造上、どの船もほぼ必ず前方=「船首」部分に付いています。桜島フェリーの場合、イカリが付いている方を桜島側に向けて運航。

全部で5隻ある桜島フェリーはどの船も、常に桜島側が前方の「船首」、鹿児島市街地側が後方の「船尾」なんだそうです。

「両頭船」の桜島フェリー。前後どちらにも進むことができる特徴的な構造でありながら、前、後ろははっきりと存在することがわかりました。