国土交通省は、JAC=日本エアコミュ―ターが必要な整備作業をしなかったなどとして業務改善勧告を出しました。指摘された「不適切な行為」は、事務手続きを含め866件に上り、7件は直ちに修理が必要でした。

日本エアコミューターや国交省によりますと、今年7月、航空機のランプの留め具が1つ欠落した状態で運航をしていた事実が判明し、大阪航空局に報告しました。

報告を受け、国土交通省が立ち入り検査をしたところ、2018年から今年6月までの間に、不具合が起きたにも関わらず、修理が必要かどうかを確認しなかった事案が212件ありました。
そのうち7件は直ちに修理が必要でした。

また、整備作業の後、航空法に基づく確認を担当者がしなかった事案が221件あり、これらの事案を整備記録に残していませんでした。

国土交通省大阪航空局は、日本エアコミューターに対し、きょう10月7日付けで、業務改善勧告を出しました。安全管理体制の再構築などを実施し、今月28日までに報告するよう求めています。

JAC日本エアコミューターの会見

日本エアコミューターが不適切な整備処置で業務改善勧告を受けるのは初めてで、「指導内容を重大かつ厳粛に受け止め、信頼回復に努める」としています。

日本エアコミューターは鹿児島が本社で、地方都市間や離島便を運航するJALグループの航空会社です。