霧島市福山町で、秋の風物詩になっている「黒酢の仕込み」が始まりました。

「壺づくり黒酢」の産地、鹿児島県霧島市福山町。坂元醸造では、江戸時代から続く「壺づくり」の製法で黒酢をつくっています。

9月に入り、秋の仕込みが始まりました。職人4人がひと組になり、壺の中に米麹と蒸した米を入れ、地下水を注ぎます。

そして「ふり麹」と呼ばれる方法で、壺の中の水面に麹を丁寧に振りかけていきます。

(醸造技師 原野洋和さん)「豪雨があったが無事に仕込みを始めることができた。200年以上続く伝統の製法を守りながら、黒酢の魅力を発信し続けていきたい」

黒酢は発酵や熟成を重ね、仕込みから1年以上かけて出荷されるということです。秋の仕込みは、10月まで続きます。