集落にはほかにも被害を受けた田んぼがそのまま残っています。住民の平均年齢は70歳を超え、みんなで力を合わせて乗り越えようとしています。

(北山上集落自治会長 有村信行さん)「ほとんどの用水路が土砂で埋まって、田んぼに水が行かないということになって、これでは『コメができない』とでみんなで泥上げをした」
住民総出の作業で、田んぼには水がいきわたるようになりました。しかし、猛暑の中での作業に疲労の色も見えます。
(北山上集落自治会長 有村信行さん)「ほとんどみんな疲れている。共同作業は午前中で終わらせて、昼からは『ゆっくりしてください』と。みんなで助け合っていかないとというのがある」

被害の様子を見て回る途中、土砂が流れたあとにヒガンバナの花芽を見つけた有村さん。少しだけホッとした様子でした。
(北山上集落自治会長 有村信行さん)「あれだけここに水が通ったのに、もう花芽が出ているのを見てびっくり。嬉しくなる、心が弾んで。楽しみ」

復旧が進まない被災地にも、もうすぐヒガンバナの季節が訪れようとしています。