9億円に上る鹿児島県の新たな総合体育館の設計費を巡り、撤回を求める陳情が今月開会する県議会に100件以上提出されたことが分かりました。

県がドルフィンポート跡地に計画する新たな総合体育館の建設費は、資材価格や人件費の高騰などで400億円以上に膨らんでいます。

県は設計費およそ9億円を盛り込んだ補正予算案を「詳細な建設費を示すため」として6月議会に提案し、可決されました。この設計費を巡り、撤回を求める陳情がきのう1日、県議会事務局に108件提出されたことが分かりました。

陳情は、鹿児島市に住む自営業の男性がネット上で呼びかけたもので、男性によると、受理されたということです。

(陳情提出を呼びかけた 中村稔彦さん)「6月議会で(十分に)議論されないまま、すぐ予算案が可決した。(108件の陳情は)県民側から見て、議会の対応が不誠実に映った結果」

県の総合体育館を巡っては、6月議会でも85件の陳情が審査されました。県民投票ぞ実施や計画の見直しを求める陳情は不採択、早期整備などを求める陳情は継続審査となりました。