自民党は2日、両院議員総会を開き、参院選で敗北した要因をまとめた「総括」を公表しました。この中で森山裕幹事長は、幹事長を辞任する意向を明らかにしました。

(自民党・森山裕幹事長)「選挙の責任者は幹事長の私。両院議員総会への報告を持って、選挙結果の責任を取るべく、幹事長の職を退任させていただきたい」

自民党は2日午後、所属する国会議員が意見を交わす両院議員総会を開きました。参院選の敗北を検証した報告書が公表され、政治改革の推進を求める声のほか、臨時総裁選の実施を求める声などがあがったということです。

(自民党・森山裕幹事長)「国民に寄り添い、暮らしの安心を確実に届けることができなかったことに尽きる。その責任を痛感している」

(自民党・石破茂総裁=総理)「国民の期待に応えられなかったこと、同志を失ったこと。それはひとえに私の責任。心から深く深くおわび申し上げる」

森山裕幹事長は総会が終わったあと、幹事長を辞任する考えを明らかにするとともに、任命権者の石破総裁に判断を任せるとし、次のように述べました。

(自民党・森山裕幹事長)「一党員として国会に議席を置くものとして、党の信頼回復と党の発展に微力を尽くしたい」

一方の石破総裁は、辞任を表明した森山幹事長について次のように述べました。

(自民党・石破茂総裁)「森山幹事長が党内、各党の交渉、つらくて厳しいことをやってもらった。だから1年政権を続けることができた。余人をもって代えがたい」

また、自身の進退については「しかるべき時に判断する」と述べるにとどめました。

(自民党・石破茂総裁)「わが党として早急に対応しなければいけない課題があり、それを責任をもってやっていくことも責任」