大雨被害、そしてその前の新燃岳の噴火。夏の観光シーズンにもかかわらず、霧島市の観光スポットでは、客足が例年の半分ほどにとどまっています。

鹿児島県の霧島市牧園町にある「霧島温泉市場」です。13日は観光客らが足湯でリラックスしたり、名物の温泉卵などを買い求めたりしていました。

いつもの光景…しかし、客足は去年の半分ほどです。

(記者)「例年、お盆の時期はこちらのテラス席は満席になるということですが、きょうは閑散としています」

今年、施設では新燃岳の噴火に加え、大雨というダブルパンチを受けました。しかし、手をこまねいているばかりではありません。

施設内にある飲食店です。代表の塩月さんが考えたのは、新燃岳の噴火を逆手に取ったアイディアです。

(トントン亭・塩月大志郎代表)「降灰を確認した場合に“ハイ(灰)ボール100円キャンペーン”をしているので、安心して霧島に来てほしい」

また、自然災害を前向きにとらえる観光客もいます。

(宮崎市から)「(降灰は)温泉地の近くではつきもの。それも含めてエンターテイメントとして楽しむのも、ならではだと思う」

埼玉の観光地、川越市から来た観光客は・・・。
「貢献ではないが、川越市も観光で食べているところもあるので、行ってお金を落とすとか」

霧島温泉市場では通常通り営業を続けていて、霧島に足を運んで自然や温泉を楽しんでほしいとしています。