霧島連山の新燃岳では今月27日に発生した噴火が3日以上経ったきょう30日も続いています。
新燃岳の火口の様子を30日、JNNのヘリコプターで撮影しました。

(鹿児島大学(火山地質学) 井村隆介准教授)「何か所からも噴気が上がっている、数日前に見た時より増えている」

気象台によりますと、新燃岳では、今月27日に発生した噴火が3日以上経った今も続いています。

噴煙は30日、これまでに火口から最高で800メートルの高さまで上がっています。

火山地質学が専門の鹿児島大学・井村隆介准教授は、今後、マグマ自体が噴出するより規模の大きな「マグマ噴火」に移行する可能性があるとみています。

(鹿児島大学(火山地質学) 井村隆介准教授)「新燃岳は過去、水蒸気噴火からマグマ噴火への移行を繰り返している、今の状況は過去の例を踏襲している」

火山性地震は、今月24日の845回がピークで、30日も午前10時までに109回と多いままで、活動が活発な状況が続いています。

新燃岳は噴火警戒レベル3の「入山規制」が継続中で、気象台は火口からおおむね3キロの範囲で大きな噴石に、おおむね2キロの範囲で火砕流に警戒を呼びかけています。

このあと降灰は30日夜にかけて火口から北西に予想されます。