桜島フェリーで植物由来の「バイオ燃料」を使ったトライアル運航が今月14日から始まりました。

トライアル運航は、南国殖産と鉄道建設・運輸施設整備支援機構が鹿児島市船舶局に依頼して行われています。

バイオ燃料は、メキシコ原産の「ジャトロファ」という植物から採取された油です。ジャトロファは種子から油がとれるため、バイオ燃料の原材料として注目され、南国殖産がフィリピンで栽培しています。

トライアル運航の燃料は、重油に「ジャトロファ」のバイオ燃料3%を混ぜたもので、旅客船に使われるのは初めてです。

この日、およそ1時間かけてタンクローリーからフェリーに給油したあと、試運転が行われました。

(南国殖産バイオ燃料開発課 隈本宗太係長)「脱炭素、CO2の削減につながる。既存のエンジンをそのまま使えるドロップインの燃料で、エンジンの改修や置き換えが必要がない燃料を、フェリーや内航船で将来的に使えるようになればという思いで動かしている」

トライアル運航はきのう14日ときょう15日の2日間、利用客を乗せた桜島フェリーで行われ、バイオ燃料の有効性を確認します。