桜島では山体の膨張が続く中、爆発・噴火が相次ぎ、きょう19日に入ってこれまでにあわせて32回観測されています。【画像で見る】桜島の降灰予報 時間帯別に灰が予想されるエリア・方向を見る
気象台によりますと、桜島では今月12日から山体の膨張が続いています。
南岳山頂火口では19日、噴火が32回発生し、そのうち10回が爆発でした。これまでに噴煙が最高で2500メートルまで上がり、大きな噴石が火口から1200メートル飛散しました。
火山灰はあす朝にかけて、火口から北東の霧島市福山方向に流れる見込みです。
京都大学火山活動研究センター・中道治久センター長は、姶良カルデラから桜島へのマグマの供給が続いていて、「少なくとも数日は活発な噴火が続く」とみています。
(京都大学火山活動研究センター 中道治久センター長)「ひっきりなしに噴火している状態、噴火の間隔がすごく短い。(膨張で)ふくらんだ部分が元に戻っていない。大正噴火級につながる現象なのかは分からない」
気象台は、噴火警戒レベル3の入山規制を継続中で、火口からおおむね2キロの範囲で、大きな噴石と火砕流に警戒が必要です。