アメリカ軍機などとみられる低空飛行の目撃が鹿児島県内で相次ぐ中、奄美市で昨年度、「幹線道路」並みの騒音が、前の年を上回る99回記録されたことが分かりました。
県によりますと、県内では昨年度、アメリカ軍機などとみられる低空飛行の目撃情報が251件寄せられ、前の年の1.2倍に増えました。
市町村別では、奄美市が158件と最も多く、前の年の3.7倍と大幅に増えています。
低空飛行が相次ぐ中、九州防衛局はおととしから奄美市の住宅地で航空機の騒音を測定していて、それによりますと、昨年度は「幹線道路」並みの70デシベル以上の騒音を、前の年より19回多い99回記録したということです。このうち、夜間は27回でした。
また、去年7月には日中に「走行中の電車内」や「救急車のサイレン」並みの88デシベルを記録しています。
(奄美市の住民)「オスプレイだと昼間が多い。機体が見える。住宅地の上空は避けてほしい」
九州防衛局は「アメリカ軍機かどうか特定できないが、アメリカ側に対し、地域の影響が最小限となるよう求めたい」としています。