鹿児島県は、陸上自衛隊のオスプレイ(V-22)が、今月15日に訓練のため海上自衛隊鹿屋航空基地に飛来すると発表しました。

県などによりますと、機数は1機から2機程度で、物資の輸送を想定した飛行や、離着陸などを行うとしています。オスプレイは、長崎県の大村航空基地と鹿屋基地との間を飛行し、早朝や夜間の飛行は計画していないということです。
防衛省は「オスプレイは隊員などを輸送するための重要な装備品。様々な飛行場、演習場などでの飛行を通じて、操縦士らの技能を向上させることが不可欠」としています。

オスプレイを巡っては、米軍がおととし11月に屋久島沖で墜落事故を起こし、去年11月には奄美空港に緊急着陸するなど、トラブルが相次いでいます。
このため、県は陸上自衛隊に対し、訓練の詳細について適宜、情報提供することや、民家の上空を避けて飛行するなど、住民の安心・安全の確保に万全の対策を講じるよう文書で要請したということです。

陸上自衛隊は現在、17機のオスプレイを運用していて、7月をめどに現在の千葉から佐賀に配備される計画です。陸自は、離島防衛を担う長崎の水陸機動団とオスプレイを一体運用する方針で、南西諸島が侵攻を受けた場合に、オスプレイで水陸機動団を輸送することが想定されています。