指宿市の指宿鰹節組合が、かつお節の燻製に使う薪の確保に向け、先月、南九州市の国有林で植樹活動を行いました。

かつお節の生産に使われる薪

鹿児島県は、全国一のかつお節の生産地です。指宿市は日本三大生産地の1つで、2024年度には、6000トン以上のかつお節が生産されています。

かつお節の製造過程の燻製には薪が必要ですが、森林の減少などから薪の確保が年々難しくなってきています。

生産者らでつくる指宿鰹節協会では、将来の薪の確保に向けて植樹活動を行うことにし、林野庁九州森林管理局と契約して、南九州市頴娃町牧之内の国有林を「指宿鰹節の森」として提供を受けました。

植樹活動当日は、指宿市のボニート山川サッカースポーツ少年団の子供たちや保護者、関係者が200本のクヌギの苗を植えました。今後クヌギの本数を増やしていく計画です。植樹されたクヌギは、20年後には高さ10m以上に成長し、かつお節の燻製用の薪として利用される予定です。