先月、噴火警戒レベルが3の「入山規制」に引き上げられた霧島連山の新燃岳について、気象台は2日警戒範囲を火口から4キロから3キロに変更しました。

新燃岳では先月28日から火山性地震が増え、山体の膨張を示す地殻変動も観測されたことから、気象台は先月30日、噴火警戒レベルを3の入山規制に引き上げました。

火山性地震は先月29日が251回、30日が106回、31日が4回観測されましたが、今月1日から2日午後2時までは観測されていません。

地下のマグマの動きを示すとされる火山性微動も先月31日以降は観測されていません。

このため気象台は、「さらなる火山活動の活発化は認められない」として大きな噴石に警戒する範囲を火口からおおむね4キロから3キロに縮小しました。

一方で、火口からおおむね2キロの範囲では引き続き火砕流に警戒するよう呼びかけています。

範囲の変更を受け高千穂河原ビジターセンターは2日午前11時から開館しましたが、一部の登山道は通行禁止となったままです。