防衛強化が進む中、去年、アメリカ軍機などによる低空飛行の目撃情報が、奄美市で前の年の2倍以上となる112件に上ったことが分かりました。
先月、奄美大島・宇検村で撮影された映像です。輸送機オスプレイが低い音を立てながら、集落を通って沖合いへと向かっています。
県によりますと、去年1年間、県や各市町村に寄せられたアメリカ軍などによる低空飛行の目撃情報は205件でした。去年は、日米のオスプレイが屋久島沖の墜落事故などを受けて2度、運用を停止しましたが、目撃情報の数はおととしより4件の減少にとどまりました。
目撃情報を市町村別でみると、奄美市が112件と突出して多くなっています。おととしの倍以上となっていますが、県は背景は分からないとしています。
一方、奄美市に次いで多い鹿児島市は36件、日置市は35件で、いずれもおととしを下回っています。
県は「アメリカ軍機の可能性がある場合は、住民の安心・安全の確保についてアメリカ軍側に申し入れるよう九州防衛局に対し要請する」としています。