早春の薩摩・大隅路を駆け抜ける、県下一周駅伝。最終日の19日は、し烈なトップ争いとなりました。

4日目までが終わり、総合1位が姶良、5分49秒差の2位・鹿児島で迎えた最終日。南大隅町根占から鹿児島市までの11区間113.4キロで競われました。

逆転優勝を狙う鹿児島と姶良の激しい先頭争いとなる中、選手たちの力走に桜島も噴火。

鹿児島市竜ケ水の第10中継所。姶良のアンカーを任された原水幸一選手です。チーム最年長・出場17回の原水選手も今回がラストランです。

(姶良・原水幸一選手)「優勝のテープを切ってほしいと託されてから、3年かかったんですけど、最後までしっかりとその思いを持って、今までお世話になった方にも感謝しながら走っていきたいと思います」

第10中継所、先頭でやってきたのは姶良、2秒差で鹿児島がたすきをつなぎます。

し烈な先頭争いが続くなか、先頭で鹿児島市役所へと戻ってきたのは、鹿児島。接戦を制し、今大会初の日間優勝を果たしました。

姶良は日間2位。それでも、鹿児島に5分以上の差をつけ5年ぶりの総合優勝に輝きました。

(姶良・原水幸一選手)「(監督から)次の総合優勝はお前が決めてくれとのことだったので、きょう無事に総合優勝のゴールテープが切れたので良かった」

(姶良・竹下慎太郎キャプテン)「感無量です。言葉が出ないです。(総合優勝の)秘訣はみんな一丸となって、調子のいい人がフォローするような助け合いができたことだと思う。(きょうは)記憶なくすくらい飲みます」

19日の日間順位は、1位・鹿児島、2位・姶良、3位・日置。

総合1位は姶良、Bクラス優勝は日置、Cクラス優勝は去年の11位から7位に躍進した大島が飾りました。