「南海トラフ地震臨時情報」あらためてどのような情報なのかおさらいします。

南海トラフ巨大地震とは静岡県から宮崎県にかけての「南海トラフ」と呼ばれるプレートの境界で起きることが予測されている地震です。

この境界沿いではおよそ100年から200年の間隔で巨大な地震が発生していて、前回、規模の大きな地震が発生してから70年以上がたっています。

こうしたことから政府の地震調査研究推進本部は、南海トラフ沿いで今後30年以内にマグニチュード8から9クラスの巨大地震が起きる確率を「70%から80%」と予測しています。


南海トラフ沿いでマグニチュード6.8以上の地震、または、プレート境界面で通常とは異なる動きが発生した場合、気象庁は巨大地震に結びつく可能性があるかどうか調べるため「南海トラフ地震臨時情報・調査中」を発表します。
そして1時間から2時間後に地震研究者など有識者が集まって「南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会」が開かれます。

プレート境界でマグニチュード8以上の地震が発生したと評価された場合、国は「南海トラフ地震臨時情報・巨大地震警戒」を発表します。

プレート境界でマグニチュード7以上8未満の地震が発生、または、スロースリップ=ゆっくりすべりと言われる通常とは異なるプレートの動きが観測された場合、「南海トラフ地震臨時情報・巨大地震注意」を発表します。

そして、そのいずれにも当てはまらない現象と評価されると「調査終了」が発表されます。