農林水産省は、全国で行っている農林業の経営調査で、鹿児島県南さつま市の2000人分の個人情報が記された書類を紛失したと発表しました。

個人情報の紛失が発覚したのは「農林業センサス」と呼ばれる調査で、農林水産省が農業や林業の経営者を対象に5年に1度、行っています。

農水省によりますと、調査は大阪に拠点を置く「ナカバヤシ」が受託し、ナカバヤシが運送業者に依頼して調査票や名簿などが入った段ボールを、大阪の印刷工場から福岡経由で南さつま市に配送しました。

今月9日、南さつま市にある運送業者の営業所で、従業員が一部の段ボールの紛失に気づいたということです。紛失した書類のうち、名簿には、5年前に調査した2000人分の名前・住所・電話番号・農産物の販売規模などが記載されていて、これまでに悪用などの被害は確認されていないということです。

いつ、どの時点で紛失したかは調査中で、農水省は「荷物を捜索するとともに、請負業者に対し、紛失の原因究明と再発防止の徹底を図るよう求めている」としています。