今回の特集は子どもの視力について考えます。取材にあたった松崎フィールドキャスターとお伝えします。

取材した松崎洋子フィールドキャスター

視力低い子の割合は増加傾向 去年は中学生が過去最悪に

まずはこちらのグラフをご覧ください。文部科学省が毎年5歳から17歳を対象に行っている調査によりますと、メガネやコンタクトレンズなどを使わない裸眼の視力が1.0未満の子どもの割合は、小中学生、高校生とも年々、増加傾向にあります。特に中学生は、昨年度は60.28%と過去最高となりました。

学校保健統計調査より 高校生・中学生・小学生のいずれも増加傾向がうかがえる


そしてこちらは令和2年度の鹿児島県内のデータです。裸眼視力が1.0未満の人の割合が小、中、高校と進むにつれて増える傾向は全国と同じですが、小、中では全国を下回っていたのに、高校では上回っています。

鹿児島県
小学校30.8(全国−6.7)
中学校57.8(全国−0.5)
高校 71.3(全国+8.1)

県内でも見られる子どもの視力低下。その原因と対策を取材しました。

クラスでは41人中9人が眼鏡 「多いと思う」


鹿児島市の小学校です。2学期が始まり、6年生の視力検査が行われていました。

(6年生)
「めっちゃ下がった。黒板の小さく書かれている文字が分からない」

(小学生)
「学校に来ていると疲れが溜まったりするので、その疲れを退散するためにゲームをやっている。ゲームもするのを抑えた方がいいのかなぁ」

このクラスでは、41人中9人が眼鏡をかけています。

(草牟田小学校 大重満明校長)
「中学生ぐらいから眼鏡を使用する子どもたちが増えるというイメージを私も持っていたが、小学校にしては眼鏡をかけている子が多いなという風には思っている」