太平洋戦争末期に多くの特攻隊員が出撃し、犠牲となった鹿児島県鹿屋市で、22日、追悼式が開かれました。
旧海軍の特攻基地があった鹿屋市串良町では、太平洋戦争末期、出撃した隊員ら573人が戦死しました。
今年の追悼式は雨のため、会場を串良平和公園からアリーナに変更し、遺族ら850人が参列しました。
串良から出撃前に終戦となり、生き残った茶道裏千家の前家元・千玄室さん(101)も参列し、戦死した仲間が遺した茶碗でお茶をたて、捧げました。
(出撃前に終戦 千玄室さん・101歳)「仲間を失って慚愧の念に堪えない。忸怩たる思いで生きてきた」
(出撃前に終戦 船川睦夫さん・98歳)「追悼式は我々の心のよりどころ。(平和が)一番」
また、追悼式に先立って、千玄室さんも所属していた徳島・白菊特攻隊の慰霊碑が公園に建てられ、平和への思いを新たにしていました。