認知症は高齢者の7人に1人とされていて、認知症は脳の病気や障害ですが7割近くがアルツハイマー型といわれています。

今年からアルツハイマー病の新しい治療がはじまっています。治療の現場や患者の思いを取材しました。

(アルツハイマー病の女性・70代)「最初は自分でもまさかと思った。すごくショックではあったがいろんな本を読んだり、話を聞いたりしていると、やっぱりもうそういうことなんだなって」

鹿児島市に住む70代の夫婦です。

5年前、妻がアルツハイマー型認知症の診断を受けました。運転免許を更新する際の認知機能の検査で疑いを指摘され、ある出来事で確信したと話します。

(アルツハイマー病の女性・70代)「銀行に通帳をそのまま忘れてきた、なんでこんなへまなことしたんだろう、もう一番最初の自覚症状だったと思う」

(夫・70代)「『置いてきた』と彼女は言うが、実は通帳は家にあった。僕はもう青天のへきれきで」「娘に『父さんもう覚悟した』と。『今度は父さんが母さんに尽くす番だ』と心に決めた瞬間」