先月から赤潮警報が発表されている鹿児島県長島町沖の八代海で、養殖ブリの被害が1億円を超えたことが分かりました。

長島町沖の八代海では、毒性の強い有害プランクトン「シャットネラアンティーカ」と「コクロディニウムポリクリコイデス」による赤潮が確認されていて、県は先月10日から、赤潮警報を発表しています。

年間およそ220万匹の養殖ブリを出荷している東町漁協では、今月8日までに13万7070匹の被害が確認され、被害額は1億円を超えたということです。

漁協は監視体制を強化し、赤潮防除剤を撒くなどの対応をとっていて、県でも現地調査などを行っています。

八代海では2010年に、赤潮の発生により過去最高の37億円の被害が出ました。