台風2号は熱帯低気圧に 東日本では寒気と低気圧で雨

南シナ海の台風2号は熱帯低気圧に変わりましたが、暖かく湿った空気が梅雨前線を刺激し、南西諸島の一部で雨が強まる予想です。また、寒気をともなった低気圧の影響で、関東甲信や東北などでも2日から3日にかけて警報級の大雨のおそれがあります。
6月2日(日)~6月5日(水)雨・風シミュレーションは画像で掲載しています。

台風2号予想進路 気象庁HPより(1日午前6時)

5月31日に南シナ海で発生した台風2号は、1日午後3時に中国大陸で熱帯低気圧に変わりました。

ただ、沖縄地方から奄美地方付近に停滞する梅雨前線に向かって、台風2号から変わった熱帯低気圧から、暖かく湿った空気が流れ込んで、前線の活動が活発になるおそれがあります。

沖縄・八重山地方では2日(日)から3日(月)にかけて、警報級の大雨となるおそれがあります。気象台は、土砂災害や低い土地の浸水などに注意を呼びかけています。

梅雨前線を刺激して南西諸島で大雨のおそれ

雨・風シミュレーションでは、3日にかけて沖縄から奄美地方にかけて雨雲がかかる予想です。沖縄・八重山地方では、2日は多い所で1時間に30ミリの激しい雨が降る見込みです。また、2日朝から3日にかけて雨雲が予想以上に発達した場合は、警報級の大雨となるおそれがあります。

2日18時までの24時間に予想される雨量
 石垣島地方  60ミリ
 与那国島地方 40ミリ

関東、東北なども警報級の大雨おそれ…寒気伴う低気圧「寒冷渦」で

2日から3日にかけて、東日本から北日本の上空5500mに寒気を伴った低気圧「寒冷渦」が流入し、関東、東北、北陸を中心に本州で強い雨が予想されているエリアがあります。上空5500mの寒気は東北地方でマイナス18度以下、関東地方でマイナス15度以下で、大気の状態が不安定になります。

関東甲信 東京、神奈川、埼玉などの予想雨量

関東甲信地方(東京都、栃木県、群馬県、埼玉県、茨城県、千葉県、神奈川県、長野県、山梨県)では、2日昼過ぎから3日にかけて、警報級の大雨となる可能性があります。

2日に予想される1時間雨量
 関東地方北部 40ミリ
 関東地方南部 30ミリ
 甲信地方   25ミリ

2日18時までに予想される24時間雨量
 関東地方北部 60ミリ
 関東地方南部 60ミリ
 甲信地方   50ミリ

その後、3日18時までに予想される24時間雨量
 関東地方北部 50から100ミリ
 関東地方南部 およそ50ミリ

東北地方の予想雨量

東北地方では、2日夕方から3日にかけて激しい雨が降り、警報級の大雨のおそれがあります

2日に予想される1時間雨量
 東北北部 20ミリ
 東北南部 30ミリ

2日18時までに予想される24時間雨量
 東北北部 40ミリ 
 東北南部 60ミリ 

その後、3日18時までに予想される24時間雨量
 東北北部 100から150ミリ
 東北南部 100から150ミリ

北陸地方でも2日朝から夜遅くにかけて、落雷や竜巻などの激しい突風、降ひょう、急な強い雨に注意してください。

雨・風シミュレーションでは、2日から4日にかけて東北、関東を中心に東日本でところにより発達した雨雲がかかる予想です。