今年で創業273年の鹿児島の老舗百貨店の経営再建のニュースに客や商店街からは驚きの声が上がっています。

(客)「初めて聞いた。ショック」

県民に長年親しまれている山形屋。1751年、初代・源衛門が山形で創業し、紅花や呉服を売り歩いたのが始まりです。

1772年、商人を招いていた薩摩藩に移り、呉服店・山形屋を開きました。

1916年=大正5年に今の場所に地下1階、地上4階建ての百貨店としてオープン。

毎年恒例の「北海道物産展」の売り上げはこれまで30回以上日本一を記録しています。

(東京から帰省 20代大学生)「祖母が鹿児島なのできょう来た。焼きそばを食べに。帰省したら必ず行く場所」

(鹿児島市 70代)「(利用して)70年以上。今からが大変。頑張ってずっと続けてほしい」

(鹿屋市 60代)「バックやシャツ、ゴルフフェア。夜のおかずまで。頑張ってください。好きだから、山形屋」
山形屋の近くにある商店街の役員は、「賢明な判断だ」と受け止めます。

(中町ベルク商店街振興組合 山崎真理事)「そういう手を打ったのは賢明。高齢の客が多い。新しい客を呼び込むためには思い切ったことをする過渡期」
経営再建への取り組みをきっかけに集客を伸ばし、天文館の活性化につなげてほしいと話します。

Q.影響は心配していない?
(中町ベルク商店街振興組合 山崎真理事)「変わらないというか良くなるかもしれない。5、6年後、新しい客のニーズ、客層が入ってくる可能性がある」
長年、県民に愛される山形屋。ふるさとのエールを受け取り、再建への道のりを模索することになります。