鹿児島市が本社の老舗百貨店・山形屋が、経営悪化により金融機関の支援を受けて経営再建に着手することがわかりました。

山形屋や関係者によりますと山形屋グループは、去年12月28日、収益性の確保と資本強化などを目的に、私的整理である「事業再生ADR」の手続きを申請したということです。

今後は、一般社団法人「事業再生実務家協会」の関与のもと、金融機関などと債権整理などを行うとしています。負債総額はおよそ360億円で、債権を持つ金融機関は17社です。

近年は、大型商業施設との競争激化や耐震工事などの設備投資にくわえ、新型コロナの影響が重なり経営が悪化していたということです。

山形屋は、「メインバンクである鹿児島銀行の支援を得て、自主再建に取り組んで参ります。事業再生ADR手続は、取引金融機関様のみを対象に進められる手続であり、山形屋グループと現在お取引をいただいているお客様やお取引先様に影響を及ぼすものではございません」とコメントしています。