歩きながら空を見上げると…
(津野拓士さん)「飛んでいるのはJACのATRという航空機。当時、一緒に頑張っていた人たちが頑張っていると思って元気をもらっている」
キャンパスから歩いて5分の場所にある、かつて店をしていた場所で、妻・香代さん手作りの弁当を食べます。この日のおかずは、鹿児島の郷土料理の「がね」。サツマイモや野菜を切って揚げた天ぷらです。

(津野拓士さん)「きょうのご飯だと、がねが好き。がねも好き(笑)」
(妻・香代さん)「いろいろあったけど楽しかったよねと言える過ごし方をすると思うし、私もそうしたい」
あこがれていた空の仕事から、挫折を乗り越え、キッチンカーでの移動販売…。これまでの経験すべてが今に生かされていると語ります。

(津野拓士さん)「人間として遠回りはしているけど、最終的に目的としているものについては蓄えることがいっぱいできて、豊かな人生を歩んでいると思う。『津野先生ここまで来られました』と言ってもらえる存在になりたい」
一度は諦めた大好きな空への思いを胸に、これからはパイロットの卵たちの育成に励みます。