気象台は午後8時に、最高のレベル5「避難」に引き上げていた桜島の噴火警戒レベルを、3の「入山規制」に引き下げました。これを受け、鹿児島市も33世帯51人に出していた避難指示を解除しました。
桜島では、今月24日午後8時5分に発生した爆発的噴火で大きな噴石が火口からおよそ2.5キロ飛び、気象台は「噴火活動が非常に活発化している」として、噴火警戒レベルを桜島では初めて最高の5に引き上げていました。
その後も噴火や爆発が発生しましたが、大きな噴石が火口から2キロを超えて飛散する噴火は発生しておらず、気象台は「火口から2キロを超える範囲に影響を及ぼす噴火が起きる可能性は低くなった」として、午後8時に噴火警戒レベルを3の「入山規制」に引き下げました。
ただ、桜島では噴火が継続していることから、気象台は火口からおおむね2キロの範囲で大きな噴石と火砕流に警戒するよう呼びかけています。
桜島の噴火警戒レベルが27日夜、5「避難」から3の「入山規制」に引き下げられたことを受け、鹿児島市は午後8時15分から対策本部会議を開き、火口からおよそ3キロにある有村町と古里町の一部、33世帯51人に出していた避難指示を午後8時25分に解除しました。
■避難指示解除で「ホッと」住民に喜び広がる
避難所となっている桜島内の高齢者福祉センター東桜島では、レベル引き下げと避難指示解除が伝わると、喜びが広がりました。避難していた男性は「ほっとしている。家でゆっくりできると思う」。避難していた女性は「うれしいです。大変でした。」と話し、「帰ったらまず何をしたいか」という質問に「片付け」と笑顔で答えました。
鹿児島市は「避難所は希望者がいれば開設を続ける」としていて、5世帯6人が避難所に残る予定です。