災害時、様々な人たちに寄り添えるよう高知県須崎市の中学校と高校が初めて合同で避難所を運営するための模擬訓練を実施しました。
合同訓練を行ったのは須崎中学校と須崎総合高校です。防災教育の一環で災害時に生徒同士の連携を深めようと中高の全校生徒が参加。高知大学や日本赤十字社高知支部などが協力しました。開催場所の須崎総合高校は避難所となっていて、災害が起きた場合、高齢者やけが人、子どもなど様々な人たちが来ることが想定されます。中高生たちは担当グループに分かれ、指導員から避難所を運営する方法を学んでいました。避難所の受付と運営を担当するグループは、高齢者やけが人が来た場合、どこに配置するのが良いか話し合っていました。

◆高校生
「あまり(けが人を)動かさないほうが良いから、避難者の中から医療のお仕事をしている人を探して、できるかぎりの応急処置をしてもらう」

またこちらのグループは日本赤十字社高知支部の指導員から避難者に安心できるような声かけをすることをアドバイスしてもらい、三角巾を使ったけがの応急手当や、担架での運び方を実践していました。

◆中学生
「(避難者に)困ったことがあったら自分に言ってと声をかける」
◆高校生
「(中学生との)コミュニケーションの取り方、どうやったらうまく伝えられるのか、けっこう悩んでしまった。そこが難しかったです。実際の現場でけがして避難してくる人はいると思うので、そういった人の手当の仕方を学べたことは大きかったです」
両校は今後も生徒同士のつながりを深める取り組みを続けていくとしています。










