「未納料金が発生している」などという虚偽の電話をきっかけに、高知県土佐清水市に住む男性が現金30万円をだまし取られていたことが分かりました。

県警の調べによりますと、2月12日の午後2時過ぎ、高知県土佐清水市に住む50代の男性の携帯電話に+1で始まる番号から電話がありました。

NTTファイナンスを騙る音声ガイダンスで「未納料金が発生している」「本日中に解決しない場合、少額訴訟に移行する」などと流れた後、NTTファイナンス総合料金センターのウメダと名乗る男に電話が切り替わりました。

ウメダと名乗る男は「携帯電話及び総合情報サービスクラウドの利用料金が1年間長期未納となっている」などと話しましたが、男性は心当たりがないと返答。

しかし、ウメダと名乗る男は「誤登録であっても支払い責任が発生する」「請求金額は30万円になる」「95パーセントのお金は帰ってくる」などと話し、男性は指定された口座に30万円を送金してしまったといいます。

さらにその後、個人情報保護委員会のタナカと名乗る男から「新たに利用料金の未払いがある」「Appleカードで20万円分支払ってほしい」などと電話があり、男性がコンビニエンスストアで電子マネーカードを購入しようとしたところ店員に止められ詐欺と気付いたということです。

高知県内では今年に入って14件目の特殊詐欺の被害で、被害総額はおよそ8780万円に上っています。

県警は「携帯電話の未納料金請求は詐欺です」と注意を呼び掛けています。