
白い布団が敷かれたスペースが現れました。身をかがめて中に入ってみると、大人1人が横になるには十分な広さです。

実際に寝転んで手を上に伸ばすと、軽く天井に届きます。まさにウナギの寝床ならぬ、運転手の寝床です。ちなみにここは、長距離路線でパーキングエリアに停車休憩する際などに利用されるそうです。
また、長距離運転から車庫に戻るとバスの洗車を行うのも、運転手の大切な仕事の1つです。
Q. こんなに大きなバスを洗車するのは大変ですよね?
A. はい。そこは特大洗車機の登場です。手洗いだとかなりの時間がかかりますが、この機械なら3分できれいに洗い上げてくれます。

車高3m×全長12mもあるバスを洗えるものだけに、びっくりの大きさ。全高5mの洗車『凱旋門』です。
Q. 長距離を走る高速バスの給油タンクは、かなりの容量なんですか?
A. 燃料は「軽油」で、約400ℓ(普通自動車の10倍近く)入ります。燃費は約4㎞/ℓなので、計算上1600㎞走行可能です。松山からだと東北方面まで行ける計算になりますね。
※車種によってタンク容量は異なります。
車内にはWi-Fiや充電設備を完備するなど、私達の長距離移動を支えてくれる高速バス。これからも快適性・安全性・利便性はますます進化していきそうです。そして何より、私達がくつろいで(寝ている)間に細心の注意を払い、安全運転に努めてくれている運転手さんに感謝です。