午前10時1分に始まった試合は、午後1時を回っていた。とにかく暑いが、試合はもっと熱かった。

第1シード「今治西」とノーシードから6試合目の「川之江」。愛媛大会の決勝戦は9回を戦い終えて4対4。愛媛県松山市の坊っちゃんスタジアムは、延長戦に突入した。

そしてタイブレークの延長10回ウラ、川之江は1アウト満塁から、1番奥村のライト線を破るサヨナラの一打で3時間12分の激闘にピリオドを打った。

そして、その瞬間からスポットライトを浴び始めたのが21年前の「2002年夏」だ。