愛媛県松山市の県民文化会館前に水族館を建設する構想について、経済界などでつくる「推進の会」は、長引くコロナ禍などを踏まえ活動を中止すると発表しました。
水族館の建設構想は、地域活性化の施策として浮上し、2019年に地元の経済団体や企業などが「推進する会」を設立し、行政への要望活動などを行っていました。
推進する会では、松山市の県民文化会館前の県有地を候補地として建設に向けた活動を続けてきましたが、コロナ禍が長期化する中、投資環境が大きく変化したとして活動を一時中断することにしたということです。
この決定について、土地を所有する愛媛県は・・・
愛媛県・中村時広知事
「まちづくりの中で松山市がどう考えるかということ、経済界がどこまで踏み込むかということ、その2つがフィットしないと実現は難しいのではと思っていましたので、(土地の)活用方法は待つ必要がなくなったということで、新たに考えていくことになろうかと思っています」
推進する会は「道後地区の水族館にこだわることなく、観光客誘致の望ましい姿やまちづくりを地域と一体となって検討することが求められている」とコメントしています。