おととし、愛媛県今治市内で自宅に火をつけ母親を殺害したとして、殺人などの罪に問われている男の裁判で、検察側は懲役7年を求刑しました。
現住建造物等放火と殺人の罪に問われているのは、今治市美保町の無職・森松良和被告(59)です。
起訴状などによりますと森松被告はおととし6月、自宅に火をつけ、同居していた母親のマサノさん当時92歳を殺害したということです。
この裁判では、森松被告の刑事責任能力などが争点となっています。
松山地裁で開かれた17日の裁判員裁判で、検察側は森松被告の刑事責任は問えるとした上で、放火は極めて危険な行為で、寝たきりで身動きできないまま亡くなった母親の恐怖は想像を絶するなどと述べ、懲役7年を求刑しました。
一方、弁護側は心神喪失状態だったとして無罪を主張しました。
判決は、今月24日に言い渡される予定です。