全国のニュースでお伝えしていますように、政府は26日から石油の国家備蓄の放出を始めました。全国のトップを切って放出されたのは、愛媛県今治市にある備蓄基地の原油でした。

(近藤雅之アナウンサー)
「午前11時を過ぎました。今治市にあるこちらの備蓄基地では先ほど石油の放出が始まりました」

今治市にある「菊間国家石油備蓄基地」では、地上のタンクに加え、地下の岩盤の中に空洞をつくり、国内需要のおよそ5日分にあたる150万キロリットルの原油が貯蔵されています。

こちらでは、午前11時前からパイプラインを通じて原油が隣接する太陽石油の製油所に送られていて、放出量は39万キロリットルの予定だということです。

太陽石油は、「受け入れた原油を精製し、ガソリンなどの石油製品にして責任をもって国民にお届けする」とコメントしています。

政府は、さらに27日には福岡県の基地など新たに3か所からの放出を予定していて、北海道や鹿児島県の基地などでも順次放出を始める予定です。

16日から行っている民間備蓄の放出分と合わせると、国内需要のおよそ45日分が市場に放出されることになります。

しかし、石油輸送の要衝であるホルムズ海峡が事実上、封鎖され、日本に来るタンカーが大幅に減るなか、エネルギー供給の先行きは、不透明なままです。