正月を前に、愛媛県宇和島市で養殖ブリの出荷がピークを迎えていますが、稚魚の不漁が響き、高値で取り引きされています。
いけすから水揚げされたばかりの養殖ブリの積み込まれた船が、宇和島市沖の戸島(とじま)から到着します。
2年を掛けて、重さ5キロから6キロにまで育てられた丸々としたブリが、次々と箱に詰められていきます。
養殖業者などによりますと、ブリの生育状況について、赤潮などの影響も少なく良好ということですが、稚魚の「モジャコ」が不漁だったことから、2022年の出荷量は、例年の半分程度に留まるということです。
また、原油高騰の影響もあり、市場での取り引き価格は、2021年の同じ時期と比べて2割程度高い、1キロ当たり1200円から1500円となっています。
養殖事業者によりますと、現在は稚魚の供給が安定していることから、2023年以降の出荷量は、例年通りに回復する見込みということです。