過去「現状維持多数」で先送りも…今度は“アンケートなし”で統合案提言

そもそも上島町で、学校の統廃合をめぐる議論が始まったのは2022年、町内4つの島が、橋で結ばれたことが契機でした。

この時には、児童・生徒と保護者に対して意向を問うアンケート調査が行われましたが、結果、現状維持を望む声が多数を占めたことから、学校の統廃合をめぐる議論は一旦先送りされました。

【2022年に町が実施したアンケート結果】
<小学校>
・現状維持を望む:保護者42% / 児童58%
・統合を望む:保護者36% / 児童25%
<中学校>
・現状維持を望む:保護者45% / 生徒64%
・統合を望む:保護者37% / 生徒23%
※その他の回答を含むため、合計は100%になりません。

しかしその3年後。

町は、保護者の代表などからなる「学校の在り方検討委員会」を設置し、統廃合に関する議論を再開。

今度は町として賛否を問うアンケート調査を行うことなく、去年12月、委員会は、町内の小学校と中学校をそれぞれ弓削島にある1校へ統合するという案を町に提言するに至りました。

▼小学校3校(弓削小・生名小・岩城小)→弓削小
▼中学校2校(弓削中・岩城中)→弓削中

これに対し、統合される側となる岩城島の住民は、委員会の進め方に疑問を投げかけます。

(岩城小中学校の統廃合を考える会・宮本直樹会長)
「(前回の)第1回あり方検討委員会に比べて公平性がないし、保護者や住民にアンケートもとってないし、子供たちのアンケートもとってない」
「これからは子供たちを真ん中に据えた社会を作っていかなければいけないのに、子供たちの意見も尊重されてないです」