警察と行政が連携し、児童虐待の疑いがある家庭への立ち入り調査などを想定した訓練が行われ、被害を受けている子どもを保護するまでの手順を確認しました。

愛媛県警察学校で行われた合同訓練は、県警や児童相談所の職員らおよそ40人が参加して行われ、母親と暮らす児童が、その交際相手の男から虐待を受けている想定で行われました。

訓練は、通報を受けた児童相談所の職員と警察官が立入調査に訪れるものの、拒否されるところから始まります。

押し問答が続く中、家の奥から大きな物音が聞こえたことを受け、警察官が立ち入り、児童を保護するまでの手順を確認していました。

(県総合福祉支援センター・横手俊英係長)
「泣き声が聞こえたり、大きな物音がしたりしたときは、躊躇なく189ダイヤルで連絡をしてほしい」

県によりますと、2023年度、児童相談所に寄せられた県内の児童虐待に関する相談件数は1542件で、このうち暴行など「身体的虐待」に関するものが、全体のおよそ6割となっています。