従来の健康保険証が原則、期限切れとなり、2日から「マイナ保険証」へと本格移行されました。
愛媛県内の医療機関で現状を取材しました。
マイナンバーカードを健康保険証としても利用する「マイナ保険証」。
松山市清水町にある越智クリニックでも、多くの人がマイナ保険証を専用の機械にかざして、受付を行っていました。
(患者)
「もう慣れました。病院の方に教えていただいて」
ただ、国によりますと、今年10月時点での愛媛県内のマイナカード取得率は81.3%だったのに対し、マイナ保険証の利用率は31%と、全国ワースト3位に留まっています。
マイナ保険証について国は、過去に処方された薬や診療の記録がデータ化されていたり、高額な医療費の一時払いが不要になったりと、メリットを強調します。
ただ、愛媛県保険医協会の会長も務める越智邦明院長は、危惧する点もあると話します。
(越智クリニック 越智邦明院長)
「停電になったらどうするのかという問題。それから、機械の不具合でマイナ保険証が使えないというときの問題が全然解消されていない」
現時点でマイナ保険証を持っていない人は、自治体などから「資格確認書」が発行されるほか、国は暫定措置として、従来の保険証も来年3月末まで、使用を認めています。








