東京の大田市場で6日、、早生温州ミカンの初競りが行われ、平均価格は過去最高の1キロ当たり413円で取り引きされました。

朝の初競りに並んだのは、4日、愛媛県八幡浜市を出発した早生温州ミカンです。

平均の取引価格は去年を21円上回る1キロ当たり413円で、1993年に「JAにしうわ」が発足して以降、最も高くなりました。

また、6日の取り引きでは、ともに1箱5キロ入りの「日の丸」に20万円、「真穴」に10万円の「ご祝儀価格」がつきました。

初競りに合わせトップセールスに訪れた中村知事は市場関係者を前に挨拶しました。

(中村時広知事)
「日本一の生産地・愛媛県の温州ミカンをどうぞ温かく受け止めてもらい、私からのお願いは1円でも高くご購入いただけますようにくれぐれもよろしくお願い申し上げる」

JAにしうわによりますと、今シーズンは、夏場に高い気温が続いたことなどから、色づきが遅れるなどの影響がみられたものの、甘味と酸味のバランスが良いなど、味わいは良好ということです。

(JAにしうわ 小笠原栄治理事長)
「去年はカメムシの被害が多かったが、今年は大きな被害もなく、色もオレンジに染まって傷もなく本当にきれいなミカンになっている。酸味も良く甘く、口に入れたらやめられない味に仕上がっている」

また、温州ミカン全体の出荷量について、今年は表年にあたることから昨シーズンの実績より8000トンほど多いおよそ2万8000トンを見込んでいて、2年ぶりに100億円を超す売り上げを目指すとしています。