キャベツ1玉500円など一時、野菜の高値が続いていましたが、出荷量が回復し値段は落ち着いているようです。一方で気になるのがコメの価格。23日から3回目の備蓄米の入札が始まりますが、供給は増えるのでしょうか。

(記者)
「松山市内のスーパーに来ています。この店では一時期に比べて野菜の値段が落ち着いているように見受けられます」

今年1月に1玉500円ほどだったキャベツが税抜き298円。トマトも冬の時期は大玉が1玉およそ200円でしたが、22日は140円ほどになっていました。

(エルベ24青果担当上野征一さん)
「需要と供給のバランスが揃ってきた感じで価格も落ち着いてきています。300円を超えていたときもあったんですけど今は比較的落ち着いてきて(1玉)198円で売っている暑くなってくるとサラダで使うのでよく売れているこれから暑くなってきたらもっと需要も増えるし商品も増えてくるので期待の商品ではあります」

さらに夏場の需要が高まるキュウリも。

「一時期2本で300円近くしていた時があったが今は半額近くになっているのでかなりお買い求めしやすい、今みたいな気温で30度以下だとすごく野菜も成長してくれると思いますのでしばらくの間は順調に出てくると思う」

(記者)
「野菜の価格が落ち着く一方でコメの値段は下がっておらず品薄の状態が続いています」
21日発表された全国のコメの販売価格は5キロあたり4217円。店の陳列棚には欠品が目立ちます。

(エルベ24冨士原弘美さん)
「コメが"物価高の主役"になっていて大変困っています」

先週、愛媛県内でも政府備蓄米の販売が始まりましたが、中小規模の小売店には十分に流通していません。23日から入札が始まる3回目の放出分からはコメの卸売業者同士での売買が可能となるため中小規模のスーパーにも備蓄米が並ぶ可能性があり、価格や供給量にどう影響するのか注目されています。

(エルベ24冨士原弘美さん)
「流通の偏りが上手く調整されて我々のような小売店にも(備蓄米が)回ってくるのを今は期待している感じですね」

農林水産省は野菜の価格について天候に左右されるもののしばらくは現在の水準が続くと見込んでいます。一方でコメの価格の見通しは依然、不透明なままです。