愛媛県内の蔵元で造られた新酒の品評会が21日、松山市内で開かれ、51点が出来栄えを競いました。
日本酒の品質向上を目的に、県酒造組合が毎年、開いている品評会には今回、県内13の蔵元の新酒51点が出品されました。
審査は、コメを50%以上磨いて仕込んだ「大吟醸酒」と、県が開発した酒米「しずく媛」を使った日本酒の2つの部門で行われ、国税局の鑑定官ら12人が味や香りなどを基準に5段階で評価しました。
最も評価の高い県知事賞を「大吟醸酒」は梅錦山川が、「しずく媛」の部は水口酒造が受賞しました。
(高松国税局・川口勉鑑定官室長)
「非常に香り華やかでそれを支える米の旨みもあって、良好な仕上がり」
(愛媛県酒造組合・越智浩理事長)
「2月とか寒かった。酒造りは寒い時にされるものなので条件はよかった。ただ原料が日本酒は米量が取れなかった部分もあったが、品質はすごくよくて米の味わいが酒造りに生かされて、美味しい愛媛の酒になっている」
県酒造組合によりますと、去年12月日本の「伝統的酒造り」がユネスコの無形文化遺産に登録されたことを受け、輸出も増えるなど、日本酒の注目が高まっているということで、今後も国内外に魅力を発信していきたい考えです。