愛媛県・松山市議会では先週に続き、3日も城山の土砂災害について論戦が交わされました。
市は改めて、城山の管理に問題はなく、これ以上の調査は難しいという認識を示しました。
3日の市議会で代表質問に立った田中エリナ市議。城山で過去に発生した土砂災害などを踏まえ、緊急車両用道路をはじめとした城山の管理体制を問いました。
(田中エリナ市議)
「城山の土砂災害の予見可能性は、素人目にも非常に高いと見て取れる数多の事実を踏まえてもなお、城山の土砂災害に関して管理瑕疵があったとは言えないと発表した、本市の判断根拠について見解をお示しください」
(鷲谷浩三開発建築部長)
「(県の技術)検討委員会の資料をもとに、(市がヒアリングした)専門家の意見も踏まえて確認した結果、緊急車両用道路の設計・施工に問題はなかったと判断した」
市側は、過去に発生した土砂災害とはメカニズムが異なり、発生の予見や回避は不可能だったと説明し、あらためて「城山の管理に問題はなかった」と答えました。
また、田中市議は県の技術検討委員会の報告と市が選んだ専門家へのヒアリングのみで結論を出すのは拙速だと指摘し、第三者委員会を設置すべきだと訴えましたが…。
(鷲谷浩三建築開発部長)
「専門家にご意見を伺ったところ、国・県・市と学識経験者からなる(県の)検討委員会が調査や検討を行っており、これ以上の追加の調査や検討は難しいとの意見をいただいた」
第三者委員会の設置は必要ないという答弁に被災した住民は…
(被災した住民)
「県の技術検討委員会で議論・調査したからこれ以上のことをする必要はない、というお墨付きをもらったからだ、という言い方だった。何か言っていることが滅茶苦茶」
「そうじゃない所でちゃんとやってくださいよ」
誰もが納得する調査を実施するよう求めていました。